音痴は治る!誰でも音程が取れる様になる方法

音痴だから歌うのが恥ずかしい…

そう思っている人って結構多いのではないでしょうか。今回は、そういう音痴音が取れないことに悩んでいる方のために、音程が上手に取れる様になる秘訣をご紹介したいと思います。

9割が本当は音痴じゃない!?

音痴とはみなさんどういう意味だと思いますか?考え方はさまざまありますが。

音楽用語で「音痴」とは「大脳の先天的音楽機能不全(平凡社「音楽大辞典」より)」のことを指す。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


「先天的音楽機能不全」です。もう少し噛み砕いて言うと「生まれつき音楽の機能が完全ではない」いうことです。これを聞いたら、今自分のことを「音痴」だと思っている方はこの仰々しい名前にショックを受けているのではないでしょうか。



しかし、本当にあなたはそうでしょうか。音楽機能不全ということは音階を感じ取る大脳の異常があったり、先天的な理由で音感を持たないということです。もちろんこういったタイプの方もいますが、ただこのケースは実はごく稀なんです。


私はそういった意味で、まだ本当の音痴の方にはお会いしたことがありません。
音痴が悩みですとレッスンを受けに来る方も全員音痴ではなかったのです。


じゃあ、どうして音程が取れなかったのか。
それは、ある3つのどれかが出来ていなかっただけなんです。

音程が取れない3つの理由

先ほど、ある3つのどれかが出来ていないと言いましたが、どれも些細な簡単な理由です。ですが、簡単といえど無下にせずしっかりと自分が出来ているか思い返しながら、1つずつ確認してみてください。

思い込みをとり、素直に実践できた方は今日から脱・音痴です。


そもそも曲のメロディを頭の中で覚えていない。


これは意外に多いです。頭の中で覚えたと思っていても、間違えて覚えてしまっているパターンです。玄人でもちゃんと聞いて覚えないと、無自覚で自分で思い込みで音を作ってしまっていることがよくあります。
実際に音痴が悩みだった生徒さんで、曲は覚えていると言っていた方と一つ一つ一緒に確認をしていくと「あれ!ここってこんな音程だったんだ」と驚く人もいました。


頭の中で正確にメロディが再生されるくらい、まずはしっかり原曲を聞くことが大事です。


歌いながら自分の声を聞いていない。


これも本当〜〜に多いです。これに関しては、ただただ自分の声を聞くだけです。

ただ、上級者向けにはなりますがより精度をあげるために聞き方のポイントがあります。自分の声ってざっくり2つのルートから聞こえます。自分の体の中から聞こえる声と、外から耳に入ってくる声です。前者は骨伝導、後者は空気伝導です。

録音した声がいつもより違って聞こえることってありませんか?自分ってこんな声してるの!?とショックを受けたことがある人もいるのではないでしょうか。

それは先ほどの伝導の違いが関係しています。自分の体の中で響いている声の方が若干強い声に聴こえるんですね。ということは歌う時に周りにお届けしているのは外の声なので、より外の声を聞く様に意識を向けた方が精度が上がります。あるいは録音などを積極的に行って、高く感じたのならば思ってるよりも低く歌うなどの調節をしていく必要があります。


ただこれはあくまで上級者向けなので、まずはなんでもいいので歌いながら自分の声を聞くことです。


覚えたメロディと自分の声を重ねられていない。


最後の3つ目は、先に出てきた①と②が出来ていなければまず出来ません。逆に①と②が出来ていれば必ず出来ます。

これまた文章のままではあるのですが、イメージしやすく言うと、カラオケの採点の音程バーを思い浮かべることは出来ますか。元なる音程の指標があり、自分の声のバーが重なっていくあれです。あの図をイメージに置き換えてみてください。指標がさっき出てきた①、自分の声が②です。

自分が覚えた頭の中のメロディの上に自分の声を重ねながら歌うのです。最初はゆっくり丁寧にでもいいです。むしろ難しい早いメロディほどテンポを下げるなりして、ゆっくり丁寧に歌いましょう。アカペラでも大丈夫です。イメージだけで難しい人は加えて、手などを上げ下げしてみるのも効果的です。(平井堅さんなどがよくやってますよね)
そうして反復していけば、自ずと体が覚えてくれます。

自分は無理だと諦めないで


自転車に乗るのと一緒のことです。
さくっと乗れるようになる人もいれば、何十年経っても苦手な人もいます。
しかし、個人差はあれど、やればできる様になるのです。



慣れない最初のうちはまだ音の覚え方を知らなかったり、聞き方を知らなかったりするだけです。何度も色々な曲で試してこの3つをちゃんと意識できれば、感覚で音をとることが出来る様になり、いつの間にか音が取れなくて悩んでいたことも忘れてしまうくらいになりますよ。
何度も言いますが当校の生徒さんで音が取れるようにならなかった人は1人もいません。


でもレッスンを積んだプロでもいつでも意識できないと音を外してしまうこともありますから、一曲出来る様になったからとはいえ一生外さなくなることはないでしょう。



騙されたつもりで、この3つを一つずつ丁寧に実践してみてください。
そうすればきっと上手に音が取れる様になりますよ。